テストの受け方
一年生,算数のテストの様子です。よく見ると大型モニターにテスト用紙が拡大されて映されています。子供たちは一人一人隣の子のテスト用紙が見えないように「ついたて」をしています。子供たちが後ろを向こうとすると担任の先生から「テスト中は後ろは見ませんよ。」と指導があります。
一年生に「テストという概念」を指導しています。「自分自身の身に付いた力を試す場所であるということ」「一つ一つ問題をよく読んで取り組むこと」「周りの人の答案は見ないこと」…。
担任の先生の的確な指示により,子供たちは一つ一つの問題を,大型モニターで確認しながら順序よく取り組んで解いていきます。「ふうん。テストってこんなものか。」子供の心の声が聞こえます。
この指導は「教科指導」ではなく「学習者指導・学び方指導」の部類に入ります。確実な子供理解が根拠となっている指導の一例です。大人では当然と思われることでも子供にとっては当然でないことがたくさんあります。この学習者中心主義の考え方は主に「大村はま先生」や元日本国語教育学会会長の「倉沢栄吉先生」が提唱されていました。
まさに,入門期の学習者である一年生にふさわしい指導の一例です。
ここで一句「問題を まず読みましょう 暮れの春」
コメント