多様性はなぜ必要か?
保健関係の学びを深める朝の時間「すこやかタイム」がありました。初めに子供たちのトイレのスリッパ状況を写真で見せてくださいました。ばらばらになっていました。まったく揃っていません。そこで「トイレのスリッパをきちんと並べましょう。」と子供たちと確認しました…。ここまでなら「道徳の整理整頓」の視点で反省を促すというよくある指導ですが,今年は違いました。
この後,子供たちに「世界中のトイレ」の多様性を紹介しました。「中国のニィーハオトイレ(隣の人が見える状況で用を足す)」「インドの,外から丸見えトイレ」「アフリカのそのまま地面に用を足すこと」…。不衛生な状況で,伝染病が蔓延していること…日本のような水洗トイレで用を足せる人は世界では3人に1人であること…。子供たちはびっくりしていました。そしてとどめに日本の優れた「浄化槽の仕組み」について話をしてくださいました。日本は恵まれた国なのです。
アプローチとしては「道徳(整理整頓)」「社会(浄化槽・下水道)」「国際理解教育」などになりますが,子供たちの中にはそのようなカテゴリー分けはありません。トイレを多角的・多様的に理解し深める時間となりました。子供たちはきっとスリッパを並べるようになると思います。
多様性は理解を深めるから必要なのですね。
ここで一句「梅雨曇り トイレについて 考える」
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