学習者理解
日露戦争と日清戦争を学習しています。両者の違いが分かりにくいですね。子供たちが戸惑うことが予想されます。そこで…6年社会を担当している先生は写真のような「ワークシート」を準備していました。
日清戦争は1894年勃発。日露戦争は1904年勃発…。戦後処理の条約は下関条約とポーツマス条約…。子供たちは二つの戦争についてスムーズに区別して調べ学習を進めていました。
このように,私たち小学校の教員は子供に考えさせる時,少しでも混乱しないように工夫しています。このことを「学習者理解」といいます。一般の方と教員の一番の違いはここです。ここでなければなりません。「子供とはこういうものだ。従ってこのような準備をする必要がある。」という学習者の細やかな実態を根拠とする思考です。実は,たくさんの知識を獲得する努力とそれらを相手に伝えるための技術を習得する努力はほぼイコールといってよいと思います。そこに教員の存在意義があります。そしてそこに「愛」があるのです。
ここで一句「ワークシート 愛を形に 初時雨」
コメント